はじめに
一条工務店の『グランセゾン』を2020年6月に着手承諾した”たんどり”です。
今回は趣向を変えて、新居に向けて購入したポップインアラジン2とXit Airboxについて紹介します。
2020.9.23 最近の使用状況等について、情報を追記しました。
2021.1.17 以下の記事に最近の使用状況をレビューしました。
家づくりブログで紹介する理由
この組み合わせは、今後の家づくりにも大きな影響を与える可能性のあるツールです。というのも、これを導入すれば『テレビを設置しない』という選択肢が、身近に、現実的になるからです。
我が家も、家づくりの検討当初は主寝室にテレビを設置する予定でした。間取りを考えていく中でテレビボードの設置スペースが無くなったため、『壁掛けテレビ』とする方向でした。
その後、色々と調べていく中でポップインアラジンを使ってみたくなり、壁掛けテレビ向けの施工は取り止めました。
壁掛けテレビにしていた場合、後からポップインアラジンのような『プロジェクタ型のテレビ』に変更する時、困ったことになってしまいます。
今回の記事を、家づくりにおけるテレビ設置の参考としてもらえればと思います。
それではまず、家づくりにおけるテレビの設置方法とプロジェクタ型テレビの関係について考えてみます。
テレビ用の施工とプロジェクタ型テレビ
テレビボードとテレビを設置するケース
この場合、テレビボードを設置するためのスペースが必要となります。我が家のように主寝室6畳くらいのサイズであれば、ベッドサイズをシングルベッド×2としても、スペース的にテレビボードの設置は困難です。
テレビコンセントは一般的にテレビボードの高さを考慮しつつ、壁の下方に設置します。テレビ背面の壁自体は通常の壁なので、後からポップインアラジン等のプロジェクタテレビに変えても影響は小さそうですね。
壁掛けテレビとするケース
設置スペース的にテレビボードが厳しい場合、壁掛けを検討すると思います。我が家もこの理由で壁掛けを検討していました。ただ、壁掛けにしたとしても壁掛け金具とテレビの厚み分は、やはりスペースが必要です。
我が家の場合、先程の画像で言うと左側の壁にテレビを設置予定だったのですが、そのスペースは通路を兼ねているため、やはり多少なりとも出っ張っていれば、邪魔になります。
施工的には、壁の下地補強を行った上で、壁掛けテレビ用金具を設置します。更に、テレビの配線がテレビ下から垂れ下がらないよう、テレビ裏の壁に穴を開けたり、テレビコンセント自体をテレビ裏の壁に設置しておく必要が有ります。
後からプロジェクタ型に変更する場合、投影する壁に穴やコンセントがあるので、映りが凸凹になります。
コードをプラスチックカバー(モール)で隠す施工として、テレビコンセントを壁の下方に設置していた場合は、モールを綺麗に外せば壁自体には凹凸も無いので特段支障無さそうです。
壁をニッチ化して(凹ませて)設置するケース
邪魔にならないよう、壁を凹ませて奥行きの浅い棚を作り、そこにテレビを設置するという方法も有ります。
この場合、ニッチ化のコストが必要ですが、テレビが邪魔になりません。将来的にプロジェクタ型のテレビに変更しないのであれば、良い方法かと思います。
後からプロジェクタ型に変更する場合は、壁の凹みが邪魔になります。この場合、ロールスクリーンを上から垂らす等の対応も可能ですが、上げ下げが面倒だったり、エアコンの風で揺れたりと、対応に手間がかかりそうです。
ポップインアラジンの導入を前提とした場合
ポップインアラジン等のプロジェクタ型テレビを導入するのであれば、壁の補強やニッチ化は不要です。白い壁と引掛けシーリングさえあれば大丈夫です。
どこのハウスメーカーであっても、引掛けシーリングと白い壁紙は標準仕様から選べますので、余計なコストがかかりません。
我が家の場合、投影予定の壁はプロジェクタ用のクロスを探したんですが、準不燃のクロスが無かったため断念し、凹凸の少ない白クロスを採用しました。不燃クロスならプロジェクタ用を各メーカー取り揃えているのですが、一条工務店の方針として不燃クロスは採用不可であるため、断念しています。結局、採用したクロスはサンゲツのFE6554(準不燃)です。なるべく凹凸の少ないクロスにしたかったので、無駄にオプションクロスとなりました^^;
我が家の構成
popIn Aladdin 2
主な機能と使用感
以前の記事でも少し紹介しています。以前の記事を書いた時点では、ブルーレイレコーダーを別途購入して、テレビ映像を飛ばそうと思っていました。
ポップインアラジン2は、シーリングライトとプロジェクタが一つになった商品です。引掛けシーリングに設置するだけで、壁がスマホの画面のように使えるようになるイメージです。初代ポップインアラジンよりも厚みが薄くなり、投影角度も広がったようです。
シーリングライト機能は、色の調整が可能で特筆することも無いのですが、あえて書くと、個人的には常夜灯が若干明るいです。もう少し暗くできると嬉しいなと思います。
ポップインアラジンの中にアプリが色々と入っていますが、アプリの種類は限定的です。が、特に支障が有るわけではありません。我が家的にはYouTube・amazonプライムビデオ・TVが観られれば十分です。ゲームはもう少し頑張れば面白いアプリが作れそうな気がしますが、現状ではテトリスレベルです笑。wiiみたいなゲームとは相性が良さそうな気がしますが、今後に期待ですね。
オリジナルアプリの『絵本の読み聞かせ』には期待していたんですが、無料は2冊だけでした(という話でしたが、何故か追加で2冊配信され現在は計4冊です)。あとは有料で追加していく必要があります。ちょっと残念でしたが、YouTubeで読み聞かせ動画をみせればいいので、これも大して支障ありません。
オリジナルアプリの『アラジンタイマー』には、子供を寝かしつけるための機能があり、そこでも『読み聞かせ』機能が有ります(映像無し)。30分くらい、眠くなるようなトーンでひたすら読み続ける機能ですが、これはそこそこ効果が有りました。
価格
公式サイトで99,800円(税・送料込)です。楽天のポップインアラジン公式ショップで購入すれば、5,000円クーポンに加えて、レビュー投稿で全員にスマート音声リモコンプレゼントのキャンペーンが行われているようです(2020.9.23)。
Xit AirBox(XIT-AIR110W)
ポップインアラジン公式推奨チューナー
PIXELA社から2020年8月に発売されたxit-air110w(xit-air100wの後継機)です。
ポップインアラジン2でテレビを見る方法は公式サイトで紹介されていますが、Xit AirBoxが公式サイトの推奨機器となっています。
nasneやブルーレイレコーダーでは無い理由
nasneやブルーレイレコーダー等を使うことも可能ですが、nasneは販売生産が終了しており、ブルーレイレコーダーは高いです。
ブルーレイレコーダーの利点はブルーレイディスクのリード/ライトが可能な点やチューナーが多い(同時に複数録画可能)点かと思います。ただ、通常のブルーレイディスクの解像度は1920×1080(フルHD)であり、4K放送の解像度3840×2160に及びません。AmazonプライムビデオやYouTubeが4Kで観られる時代に、フルHD画質のテレビ映像をあえてディスクに保存する必要は無さそうかなと個人的には思います。また、我が家の生活習慣的に、映画をブルーレイディスクで購入したり、ビデオ屋に行ってブルーレイディスクをレンタルするという事もまず無いと思います。録画したい時は外付けHDDに保存できれば充分だと思っていますが、最近のテレビであれば録画したい時は外付HDDに録画できます。
ということで、我が家はポップインアラジンが公式に推奨しているXit AirBoxを購入しました。
ちなみに我が家はこれまでテレビの録画は、貰い物のPS3にトルネを入れて、外付けHDDへ録画しています。今後も録画はXit AirBoxと並行してトルネを使うつもりです。外出先からの録画予約機能はXit AirBoxにしか付いていませんが、トルネの方がUIが優秀なので。
Xit AirBox(XIT-AIR110W)の価格
定価15,800円です。購入する時は型番(XIT-AIR110W)を確認して、最新型を購入しましょう。
主な機能
テレビコンセント(アンテナ端子)をXit AirBoxへ繋ぐことで、テレビの映像をデータ化し、家庭のルーター経由でスマホやポップインアラジンへデータを送信(マルチキャスト通信)します。
このため、ポップインアラジンに限らず、家庭内のWi-Fi経由でスマホやパソコンでも視聴可能です。
面白いのは、外出先でもテレビが観られる点です。今日、外出中の車の中で試してみましたが、私のiPhoneXSで普通に問題無く視聴できました。通常の4G回線でもカクカクなりませんでした^^
ガラケー時代は携帯でテレビ(ワンセグ)が観られるのは普通でしたが、iPhoneに替えて以降は、携帯でテレビは観られませんでしたので、新鮮ですね。実際にiPhoneでテレビを観る機会は殆ど無いと思いますが、とはいえ、便利ですね。
スマホアプリを起動し家庭内のWi-Fiに接続している時に、外出時にも使うための登録(リモート設定→端末設定)をしておくことで、登録済みの端末(6台まで登録可能)で簡単に観られます。外出時の通信は公衆Wi-Fiや通常の4G回線を使い自宅のXit AirBoxと接続し、データを受け取る形です。自宅の回線はともかく、スマホ側の回線の通信容量には注意が必要です。
テレビチューナーを2個内蔵しているので、観ている番組とは別の番組を録画できます。いわゆる裏番組録画です。ちなみに内蔵HDDは有りませんので、録画したい時は外付けHDDを別途用意する必要が有ります。録画した番組は複数端末からいつでも(外出先でも)視聴可能です。
その他の環境
我が家の環境を参考までに紹介しときます。
Wi-Fiルーター(BUFFALO:WXR-1750DHP2)
光回線のプロバイダ契約(GMOとくとくBB)をした際にプロバイダから無償レンタルしてもらいました。たまに繋がらなくなり再起動しますが、まだまだ現役です。
新居に引越す際は回線も一旦解約予定なので、その時にまた新たなルーターを調達します。
インターネット回線
ドコモ光(隼1Gbps)+GMOとくとくBB(v6プラス)です。
回線速度に不満はありません。
セットアップ
ポップインアラジンは引掛けシーリングにセットして、ガイダンスに従い設定していけば、特に難しい事は有りません。1点だけ、スマホとポップインアラジンを接続(無線LAN経由)してスマホの画像をアップロードする機能が有るのですが、一瞬だけ繋がるものの接続がすぐに途切れるため、使えていません。代わりにiPhoneのairplayを使って画像や動画をポップインアラジンで再生できるので、特に検証もせずに諦めています^^;
最近は、私と妻がそれぞれ撮影した子供の画像や動画を、互いにポップインアラジンで再生しています^^ 子供も自分の映像を一緒に見て喜んでいます笑。
Xit AirBoxの配線はこんな感じです。
気をつけるのはB-CASの向きくらいでしょうか。私は最初間違えた向きに刺していて、地デジのチャンネル情報が取得できずに往生しました笑。この画像の向きに刺せばOKです。
テレビコンセントに空きがない場合、分配器を購入する必要が有りますので、ご注意ください。分波器(地デジと衛星放送の電波を分ける機器)ではなく、分配器です。
我が家の分配器は、電気屋で一番安い1000円程度のモノを買ってきまして、こんな感じでセットしました。壁のテレビコンセントに直接刺して使っています。片方はテレビ(トルネ経由)へ、片方はXit AirBoxへ繋げています。
実際の映り
実際に壁に映している様子はこんな感じです。テレビ映像等にはボカシを入れてありますが、実際は鮮明に映ります。また我が家は寝る前に明るいのが嫌なので、画面を暗く設定しています。設定を明るくすれば今回の画像も見栄えが良いんですが、設定変えるの面倒だったのでそのまま撮りました^^;
実際は寝る前に観るとこれでも眩しいくらいの明るさです。画面の明るさ変更が簡単に出来るようになればいいなと思います^^
狭い部屋なので、ポップインアラジンから壁まで2m程度です。また、部屋の角が出っ張っているので、投影角度をかなり補正しています。それでもこのサイズで、鮮明に映せています。
この画像はYouTubeの乳幼児向け海外チャンネルです。YouTube Kidsのアプリで再生しています。子供が寝る前の時間で英語に慣れて貰いつつ、寝かしつけるという一石二鳥っぷりです。
おすすめは『ABC KIDS TV(cocomelon)』です。Cocomelonで検索すると出てきます。1歳の子供がこれを流してくれと自分でリモコンを持ってきます笑。英語の歌(英語圏の童謡)のチャンネルですが、CGのレベルが高く歌も上手です。ほっとくと子供がいつまでも観ています。ちなみに、youtubeの子供向けアプリ「youtube kids」は、広告がほとんど流れません(あってもクレヨンしんちゃんの映画の広告等)。youtubeさん、いつもありがとうございます。
おわりに
価格的にはポップインアラジンが約10万円、Xit AirBoxが約16千円の合計12万円弱です(クーポン等は考慮していません)。テレビを購入して、家づくりにおいてはテレビ設置用の施工を行って、というコストを考えれば、充分お得な商品だと思います。
今後は他メーカーも似たような商品を出してくるだろうと思います。将来的に壊れた際には、交換の手間もほぼ掛かりませんし、価格競争によりイニシャルコストが下がっているかもしれません。
ちなみに我が家のリビングは吹抜けであり、ポップインアラジンが設置できません。ただ、リビングには通常のテレビを置いて奇麗な画質を楽しみたいと思います。用途によって、リビングには通常のテレビ、主寝室にはポップインアラジンのようなプロジェクタ型テレビ、という設置方法は、今後のスタンダードになっていくのかもしれませんね。
次回はまたオプションシリーズに戻りたいと思います。
それではまたお会いしましょう^^
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