はじめに
今回は、グランセゾンのオープンステアについて紹介します。
前回の記事ではオープンステアを設置することで『繋がり感』が生まれるという話を書いています。
オープンステアのサイズ
グランセゾンのオープンステアは、階段自体が1×4マスのサイズです。i-smartでは1×3マス(14段の通常タイプ)のサイズでしたので、1マス分長くなっています。
これはグランセゾンの天井高が2650㎜とi-smartより高く、踏板の数が増えるためです。ちなみに、階段の段数はグランセゾンが17段、i-smartは14段(通常タイプ)または15段(幅広タイプ)です。
※i-smartの15段タイプは1×3.5マスのサイズです。
※3階建てのグランセゾンは天井高2400㎜となるため、段数等の仕様が変わります。
i-smartから1マス分、長くなっただけなのですが、これが間取りの検討には非常に大きな影響を与えます。階段自体は4マスですが、階段を下りた先にも1マス必要となるので、1階フロアで考えると5マスの長さが必要です。
さらに、2階に上った先にも1マス必要ですので、合計で縦6マス分が、オープンステアのために必要となります。
上の間取りは、階段の上り口がLDKの端に有り、玄関から最も遠い位置にあります。外出前に玄関で忘れ物に気付き2階に取りに行くといった場合に、階段が遠いのはツラいな、とも思ったのですが、日当たりや崖規制等を考えれば、このような間取りとすることしか出来ませんでした。
検討の中では、オープンステアをLDKの右端に設置してオープンステアの下に和室のドアを配置することが出来ないか、設計士にも相談をしていましたが、希望する3枚引き戸はオープンステアの横壁側には付けられませんでした。
オープンステアの費用
オープンステアの採用はオプションで、費用は2万円です。
安いですね。
ただし、i-smartと比べて1マス余分に面積が必要という点から考えると、建築費用が意外と掛かっているという見方もできます。
1階分として1マス分増加、同じく2階も1マス増加です。施工面積で考えると2マス分(=0.5坪分)の費用が余計に掛かっているということです。R1.10契約時点ではグランセゾンの坪単価は、690,185円/坪でしたので、i-smartと比べて考えると、この半分の35万円程度が階段に余分に必要となった費用と言えそうです。
※施工面積で言えば天井高さに起因して階段の面積が増えているので、ボックス階段を選択しても同様にこの点の費用は掛かるハズです。
※階段の2階部分の面積も施工面積に1/1の割合で算入されます。
オープンステアの踏板・蹴上・勾配
単純計算ですが、踏板(踏面)の奥行は以下のように計算できます。
グランセゾン・・・階段全体の長さ3640㎜(1マス910mm×4マス)÷17段+鼻の出10mm=224㎜
i-smart(14段タイプ)・・・階段全体の長さ2730㎜(1マス910mm×3マス)÷14段+鼻の出10mm=205㎜
グランセゾンの方が踏板が2㎝ほど長く、踏み込みやすいことが分かります。
※鼻の出(蹴込)の幅はi-smartの踏板長さ205㎜(公開情報)から逆算して仮置きしています。
同じく単純計算ですが、一段の高さ(蹴上)は以下のように計算できます。
グランセゾン・・・天井高2650㎜÷17段=156㎜
i-smart(14段タイプ)・・・天井高2400㎜÷14段=171㎜
一段の高さはグランセゾンの方が1.5㎝ほど低いことが分かります。
調べてみると、一般的に上りやすい階段は、
『踏板+一段の高さ×2=60㎝に当てはまる作りとなっている』
らしいです。
なんでも、日本人の歩幅の平均が60㎝だからなんだとか。
グランセゾンとi-smartに当てはめてみましょう。
グランセゾン・・・踏板224㎜+一段の高さ156㎜×2=536㎜
i-smart・・・踏板205㎜+一段の高さ171㎜×2=547㎜
うーん、意外な気もしますが、i-smartの方が上りやすそう?
この計算結果が60㎝よりも短い場合は歩幅を狭めて歩くような感覚となり、窮屈な感じがするそうです。
一段の高さが低く、踏板も長いグランセゾンの階段の方が上りやすそうに思えますが、一般的な歩幅からすれば、そうでもない?という意外な結果でした。
ただし、子育て世帯で考えると、子供の歩幅は当然小さいですから、子供にとってはグランセゾンの階段の方が上りやすい(安全)と言えそうです。
ちなみに階段の勾配はこんな感じです。
グランセゾン・・・階段全体の長さ3640㎜・階段全体の高さ2650㎜ ⇒ 36°
i-smart(14段タイプ)・・・階段全体の長さ2730㎜・階段全体の高さ2400㎜ ⇒ 41°
グランセゾンの方が傾斜が緩いという結果ですね。
※角度は三角関数を使って算出可能です。
※i-smartはオプションで天井髙2600mmを選択可能ですが、標準2400mmで算出しています。
上の図で見ると、一般的な階段の勾配範囲は30°~35°のようです。
グランセゾンの勾配(36°)でも少し勾配がキツめという結果ですね。
i-smart(14段タイプ・41°)の場合は、色々なところで言われているとおり、やはり勾配が結構キツいようです。
オープンステアの設備色
手摺と踏板は設備色の中から選ぶことができます。
残念ながら、グレージュやサンド等の建具色を選ぶことは出来ません。
我が家は、建具はグレージュ、床はグレーなのですが、階段はビターを選択しました。家具はウォルナット中心で考えていますので、階段と家具の色合いが揃っていれば、あまり違和感ないだろうと考えました。
なお、鉄骨支柱はダークブラウン、小柱はダークブロンズです。色は変更できません。
インスタには実物の写真も上がっていますが、支柱も子柱も、ぱっと見で黒かと思うような色合いです。私は良さそうな色合いだなと思っています。
オープンステアの横幅
通常タイプ(90㎝)と幅広タイプ(113㎝)が選択できます。
いずれも標準仕様です。(オプション代は不要)
坪単価分のコストは別途掛かりますので、土地の広さと予算に余裕が有れば、広い階段を選びたいところです。
我が家はもちろん、通常タイプです。
オープンステアの側面パネル
透明パネルとかすみパネルの2種類から選べます。
透明だと、娘がスカートを履きはじめると嫌がりそうだなと思いつつ、前回の記事で書いた通り、我が家は”繋がり感”を重視するため、透明を選択しています。
いざとなれば、何か適当にパネルの上に貼れば目隠しも可能だと思います。
ただ、子供が小さいうちは手垢も付いて掃除も大変みたいです。
キディガード
以前も書いた気がしますが、私はキディガードも付けました。
オープンステアは直線の階段ですので、一度転んだら下まで一直線です。年老いたら自分の家の階段で死なないよう気を付けたいと思います。
とにかく危険だということで、子供が小さいうちは勝手に侵入しないようにガードしておく必要が有ります。
ちなみに市販のキディガードも沢山ありますので、後から自分で付ける選択肢も有ります。この場合に注意すべきは、オープンステアの場合、取り付ける壁が片方しか無いことです。市販の商品は両側が壁となるボックスステア向けが多いので注意しましょう。オープンステアでも取り付け可能でかつ、丈夫そうなキディガードはそこそこの値段がするようです。階段の上下2か所に取り付けるため、単価×2として、一条のオプション品と比較しましょう。
取付の手間も考えて、我が家はオプションを選択しました。
ステアカバー
見栄えはイマイチなのですが、階段の入口付近をカバーする網も付いています。
子供が踏板の間から階段に侵入したりすることを防止する目的のようです。
あまり付けない気がしますが、何も言わなくてもオープンステアであれば無料で付けてもらえるようです。
終わりに
今回は独断と偏見でグランセゾンのオープンステアを紹介しました。
我が家が完成した後は、また改めて詳細を紹介したいと思います。
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