家づくりのテーマ “繋がり感”

今回は、間取りを考える上で重視したテーマについて書きたいと思います。

テーマを決める

いざ間取りを考え始めると、建築費、土地の広さ、隣の家の形、今の家族構成、将来の家族像、等々、様々な視点での検討が必要となり、『本当に住みたかった家』からだんだんと離れていってしまうものです。

私も御多分に漏れず、周囲のアドバイスや世間の声を参考にしすぎてしまい、そのアドバイスや声に従った(それを優先した)間取りとしてしまうことが複数回ありました(間取り案は検討の中で沢山作ることとなります)。勿論、法的な規制(我が家の場合は崖規制や北側斜線制限等)には従わざるを得ないのですが、当然『正しい間取り』などというものは有りませんので、実際にそこに住む自分たち家族が住みやすい家、そして自分たちが『本当に住みたかった家』を目指すことが重要だと思います。

私たち家族の場合、最初から貫いたテーマが有りました。

それは、”繋がり感”です。

実家の平屋

私の実家は、田舎の平屋でした。昔ながらの純和風家屋で広さは40坪程、LDKが家の中心に有る家でした。

朝起きて部屋のドアを開けると家族がいる。帰宅したら家族がいて、自分の部屋へ行く。LDKから直接家族の個室に繋がっていて、いつでも存在を感じられる、そんな生活が当たり前でした。

子供の頃からそんな環境で育ったので、自然と、家族との繋がりが感じられる家、を目指しました。

ちなみに妻の実家は、割と今どきの2階建てといった風情で、繋がり感についてはドライな反応でした。今記事を書きながら妻に家のテーマを確認したところ、『うーん、、、にわ(庭)』という全く異なる回答が返ってきました。何となく夫婦であれば妻側が希望しそうな「繋がり感」ですが、我が家では逆のようです。夫婦でテーマのすり合わせを行うことも大事だなと思いました。まぁ間取りは割と好きにさせて貰ったので構わないんですが。

私がこれから住む街は、田舎ながら県庁所在地で、そこそこの街です。周辺坪単価は40万円程度で、2馬力とはいえ我が家の稼ぎでは、平屋を建てられるだけの面積は確保出来ませんでした。

このため、2階建てでも家族を感じられる、繋がり感のある家、が我が家の(私の)テーマとなっています。

2階建てでも繋がり感のある家とは?

2階建ての場合、LDKと個室が、階段や廊下に挟まれて遠くなってしまいがちです。私は、これをどうしても避けたかったので、オープンステアを採用しました。LDKにオープンステアを設置することで、LDKと個室を阻む壁が減ります。

 オープンステア部分を含めると吹抜け部分9畳

一条工務店のグランセゾンではオープンステアがオプション価格2万円で 採用出来ます。安いです。

さらに、グランセゾンではi-smartと違い総二階の制限が無いので、吹抜けの配置も検討しやすいです。LDKの上に坪単価半分で広めの吹抜けを設置すれば、LDKと2階の個室が一体の空間内に収まります。

リビングの吹抜けを見上げれば各部屋が見通せる間取り
マイホームデザイナーによるイメージ

繋がり感の確保を止めようとする『家づくり 後悔』等の検索結果

家づくりブロガーの先輩方が書いている家づくりの後悔ポイントって、とてもためになります。私も度々検索して先輩方の経験を学ばせていただいています。

そういう記事はアクセスも多いという話ですので、私も完成後は後悔ポイントを書きたいと思います。
いや、もちろん書かなくてもいいように今ベストを尽くした家づくりを目指してはいるのですが、、、。

さて、そんな後悔ポイントですが、オープンステアや吹抜けを選択された方から聞かれるネガティブな意見として、『個室にいてもLDKの声やテレビがうるさい』、『思春期の子供が嫌がる』、『エアコンの効きが悪い』、『吹抜けから物やホコリが落ちる』といった声があります。

あくまでも私の意見(しかも完成前で参考にならない)ですが、

音がうるさい→例えば個室を防音ドア(一条の設定品には無かったと思います)にしたり、壁に断熱材を補充して防音効果を期待する方法もあるようです(壁の断熱材補充はオプションですが、一条でも可能です)。私の場合、、、我慢します。子供が受験生の時期は可哀想かもしれませんが、その時は親(私達夫婦)が静かにします。

思春期の子供→オープンステアがLDKにあると、友達を部屋に連れ込みにくくなります。私の実家もそのような作りでしたので、気持ちは良く分かります。ただ、自分の経験を思い返すと、自分が高校生の頃は、友達と集まって遊んだ後、親に気付かれずに入れる部屋に住んでいた友人の家へ、深夜~朝方にかけて皆で帰宅し、昼頃まで寝る、といった形で月1ペースでお邪魔させてもらっていました。逆にオープンで友達と仲良くなれる家なのかもしれませんが、高校生くらいの子供たちがワラワラ集まる家っていうのも何か嫌です。そういう年頃の子たちは大なり小なり良からぬことをしてますし。笑
(自分は過去そういうお宅にお邪魔させてもらっていながら大変失礼なのですが🤪)

エアコンの効き→高気密高断熱でカバー。厳しければサーキュレーター追加します。

物やホコリ→物は、落ちたら諦めます。床も凹むものだと割り切ります。最初から自分にそう言い聞かせておきます。ホコリは、落ちないよう2階にもルンバ先生を配備します。

といった形でネガティブ意見を克服します。

ネガティブ要素を踏まえた上で、それでも家づくりのテーマ『繋がり感』を優先する。家づくりのテーマ(最も重視する点)を貫く事が大事だと考えます。

いざ何か後悔ポイントが出てきても、『テーマがコレだからしょうがないか』と割り切れる気もします。

テーマは、『住みやすさよりオシャレさ』とか、『とにかく安く上げて趣味に金を使う』とか、『犬と暮らす』とか、漠然と『森と海』とか、私の妻のように『うーん、、、にわ(庭)』とか、様々な決め方があると思います。

子供時代からの憧れや将来の夢、そういうテーマを一つ決めれば、家づくりがスムーズに進んで行くのではないでしょうか。

私の夢は、家族が仲良く同じ空間で同じ時間を過ごす事です。この夢がなるべく長く続くように、最終段階の間取り調整、気を抜かずに頑張っていきます!

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