照明のスイッチ
前回の更新からだいぶ間があいてしまいました。
今後も、ちまちまと更新していきます。
今回は、『照明のスイッチ』について書いてみます。
今後同様の検討をする方の参考になれば幸いです。
間違いも有るかもしれませんが、素人調べですので大目に見てやってください。
私は今、賃貸に住んでいます。
照明は、普通にシーリングライトを設置し、付属のリモコンで操作しています。
また、合わせてamazon alexaとNature Remo miniを導入し、ちょっとしたスマートホーム化を行っています。
帰宅して、アレクサに『照明つけて』で明かりがつきますし(実際はほぼ使っていません笑)、テレビのリモコンが遠いときもスマホがテレビのリモコン替わりとなります。なかなか便利です^^
我が家は0歳児がいるのですが、油断するとリモコンを食べています。
食べられてベチャベチャのリモコンはしばらく使用不能となりますが(今はリモコンをジップロックに包んでいます笑)、そんな時もスマホから、又はアレクサ経由で操作できるので助かりました。
一般的に、照明のスマートホーム化は、このスマートリモコンが鍵で、照明を赤外線リモコンでon/off出来る状態にしておけば、スマートリモコンにその赤外線信号を覚えさせ、スマホやアレクサから操作が出来るということになります。
ちなみにオーデリックはbluetoothによるスマート照明を揃えています。
私はそちらは検討しませんでした。(口コミが少し心配な感じがしたので)
また、Philips Hueに代表されるスマートLED照明も有りますが、こちらはE26口金がメインです。
最近の新居であまり使われる口金ではないかもしれませんね。
ダウンライトやブラケットライトと比べてデザイン性に劣ること、光の当たり方が優しくないことなどから最近は敬遠されるのでしょうか。
最初からスマートLED照明を狙って、新居にあえて普及済みのE26口金の照明設備を入れるという選択も有るかもしれません。気密性の問題は有りそうですが、交換も楽だしコスパは高いですね。
それでは、新居の照明をスマート化するには他にどんな方法があるのでしょうか。
リモコン付きのシーリングライト
1つ目の方法は、ハウスメーカーに引掛シーリングを付けてもらい、リモコン付きのシーリングライトを設置する方法です。最も安上がりかつ、メンテも容易です。
照明リモコンの信号(赤外線)をスマートリモコンに覚えさせ、スマホからWiFi経由で照明を操作可能です。
ただし、最近の住宅はダウンライト・ブラケット・スポットライト等を使用する方が多いと思います。私もそうでした。
こういった照明は、基本的に壁スイッチでon/offするのでリモコンが有りません。このため、普通に設置してもスマホやアレクサ経由で操作出来ません。
スイッチボット
2つ目は、ダウンライトやブラケット、スポットライト等を壁スイッチで普通に設置し、その壁スイッチに、後からスイッチボット等を設置する形です。
スイッチボットは、WiFi経由で物理的にスイッチをon/offする装置で、壁スイッチの横にピタッと貼り付けて、スマホ経由でスイッチボット君にボタンを押して貰うという、先進的なのかアナログなのか良く分からない装置です。
既に家を建てた人や、別途の手段を取らなかった方は、こんな形でスマートホーム化が可能です。
ただ、電池交換の手間や見栄えがネックとなります。
とったらリモコン
3つ目は、Panasonicの『とったらリモコン』を設置する方法です。
『とったらリモコン』は、通常時は普通の壁スイッチと同様に使用でき、必要な時は壁から外してリモコンとなるスイッチの事です。
照明の種類は選びません。
定価はスイッチ代として1つ14900円(アドバンスシリーズ)です。
一条であれば、提携割引が有って定価の約半額で導入できます。
照明の壁スイッチを『とったらリモコン』にする事で、壁スイッチのon/off操作を赤外線リモコンで行えるようになります。
この赤外線信号をスマートリモコンに覚えさせることで、様々な手段で、照明を管理する事が出来ます。
ちなみに似たような手段として、『スマート壁スイッチ』で検索すると、WiFi等を経由して遠隔操作できる壁スイッチが複数販売されています。価格は少し高めですが、選択肢の1つになるかもしれません。
では話を戻して、『とったらリモコン』でスマートホーム化出来るかというと、一概にそうではありません。
『とったらリモコン』は1回路しか制御出来ないため、例えば吹抜けLDKの照明をスマート化するためには、『とったらリモコン』を大量に設置する必要が有ります。
私の場合、吹抜けLDK周辺の照明の希望回路数は9つ有りました。(記事作成時点)
私は、スイッチとコンセントはPanasonicのアドバンスシリーズを採用する事としていましたが(コンセントは断念予定、後述)、1つのスイッチプレートにボタンは最大3つ(3回路分)付けられます。
『とったらリモコン』の場合、1つのスイッチプレートに1つ(1回路分)しか付けられません。
このままでは、LDKのスイッチ周りにスイッチプレートが大量に並ぶ不思議な光景となってしまいます。
『とったらリモコン』は、引掛シーリングを使用しない個室や和室等、リモコン無しのシーリングライトを採用する時、部屋に回路数が多くない場合等に採用すると効果的かと思います。
リビングライコン
4つ目は、リビングライコンです。
スマートホーム化を画策し、Panasonicのあかりプランでリビングライコン+子機(15000円)+リモコン(4900円)を希望したところ、リビングライコン本体はNQ28771(69000円)を提案いただきました。
これは上位機種で、5回路を6シーン+on/off操作できます。
リモコンを付けられますので、実質5回路分のリモコンが手に入ります。
電気打合せは家づくりの終盤に行われますので、コストカットを検討するタイミングと同時に検討することとなります。
我が家でも当初、あまりコストを掛けずに検討する方向となっていました。
リビングライコンは、見てのとおりそこそこの費用がかかります。
ただし、『とったらリモコン(14900円)』を5個付けるより安く、スイッチの場所も取りません。
調光調色付きの照明を使う方にはオススメです。
5回路以内であればどこかに本体を設置し、出入り口にリモコンを据え付ける形が、スマホ経由でも操作可能となりますし安く済みそうなのですが、リモコン→リビングライコン本体の通信可能距離はかなりシビアという噂です。
リビングライコン本体の近くにスマートリモコンを設置すれば、リモコンの赤外線信号を覚えさせたスマートリモコン経由でスイッチ操作が可能ですが、日常のスイッチ操作で都度都度スマホ操作はかなり面倒かと思います。
ただ、我が家の照明は、外灯も含めて交換可能なLED(口金gx53-1)を採用することとしています。
このため、一条のLEDキャンペーンは利用しません。
交換可能なLEDですので、調色がしたくなったらLEDを交換すればいいやと思い、リビングライコンの安い機種NQ28750を検討しました。
28750はon/offのみ可能で調光調色機能は有りません。また、子機の設置が出来ません。
ただし、5回路分のリモコンが手に入ることには変わりありません。on/offのみで良ければ、28750という選択肢もあると思います。
リビングライコンについて我が家で問題となったのは、『3路スイッチ不可』、『同一回路は同種照明のみ』という制限でした。
リビングライコンという名前の通り、リビングの照明を管理するために利用する方が多いと思います。
ただし最近の間取りではリビングが廊下の役割を兼ねることが多く、我が家もLDKは2階への動線となっています(リビングにオープンステア)。
この場合、LDK入口と出口(私の場合は2階ホール)に、リビングライコン本体と子機を設置すれば、スイッチの位置問題は解決されます。しかし、私の検討した28750は子機設置不可です。
リビングライコンに含めるスイッチは、通常スイッチとの3路スイッチにできないため、LDKを動線とした場合、採用困難となります。
また、リビングライコンにより管理したい照明は、キッチン2回路、ダイニング1回路、吹抜け回り5回路、2階ホール(ファイン手摺で空間が一体化しているため)1回路の合計9回路です。
リビングライコンの回路数を超えてしまいます。
リビングライコンで吹抜け回りの5回路を1回路にまとめること等も検討しましたが、もう一つのルール『同一回路は同種照明』というルールに阻まれます。
私の場合、吹抜け回りは、ダウンライト、ブラケット、横長ブラケット、ダクトレール、スポットライトと5種の照明を使っており(記事作成時点、今は4種に減らしました)、最大まとめても5回路となります。
照明器具は吹抜け構造に合わせて多種の照明を組み合わせる必要が有るため、あまりまとめることが出来ないのです。
回路が多いという問題を解決するためには、リビングライコン本体を2台設置し、動線を考慮して子機も2台設置するという方法が解決策となります。
この方法は、、、なにしろお金がかかります。
Panasonicアドバンスシリーズ『リンクモデル』
悩んで辿り着いたのが5つ目の方法です。
Panasonicアドバンスシリーズのリンクモデルを採用する案です。
2014年に発売されたアドバンスシリーズですが、2015年に「リンクモデル」がリリースされています。
このリンクモデルが2019年にリニューアルされ、つい先日も、施工費削減予定のプレスリリースが行われています。
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2020/02/jn200214-1/jn200214-1.html
(アイセグ2を導入すれば無線アダプタ無しでスマホ操作が可能になるようです。詳細はリンク先を参照下さい)
色々と力を入れてリニューアルしているようですが、なかなか採用している方は少ないですね。
リンクモデルでは、特定小電力(トランシーバー等に使われる電波)により、スイッチのリモコン操作が行えます。WiFiでも無ければ赤外線でも有りません。
このため、スマホから直接操作したり、スマートリモコンに赤外線を覚えさせることは出来ません。
この電波の良い点は、リビングライコンのリモコンと異なり、壁があっても電波が届くところ、のようです。(一条の床暖房を超えられるかは、少し心配なところです)
リンクモデル専用の無線アダプタを導入すれば、スマホからWiFi経由で照明のスイッチ操作が可能です。
ただし、無線アダプタが高いです。定価で32500円、一条の見積もりでも27600円です。
リンクモデルのいいところは、リモコン1つで10回路(5シーン+全消し)まで操作出来る点です。
(上記プレスリリースでは秋に発売予定の無線アダプタを使えば50回路とのことです)
ですので、LDK回りの照明をリンクモデルに変更し、
★ LDK入口に回路数分のリンクモデルスイッチ
★ LDK入口近くにリモコン
★ LDK出口(2階ホール)にリモコンを設置
とすることで、子機(リビングライコン)や3路スイッチに頼る事なく、リモコンのボタン1つで複数箇所から照明操作が可能となります。
(リンクモデルのスイッチはシーン設定時以外は基本的に使わない想定)
無線アダプタを入手すれば、アレクサ等との連携も可能となります。
スマート化のコスト
ちなみに我が家の一条見積もりは、 アドバンスシリーズリンクモデルのスイッチ関連で約16万円。
(通常スイッチと異なり、スイッチ毎に配線が1本増えるため施工費も高めです)
照明は、前述の通り交換可能なLEDの採用としたため、一条商品を1つも使わず、約26万円。
(LEDキャンペーンは不採用)
その他電気関係として、センサースイッチ(玄関やトイレ等)やコンセント追加、空き配管施工等で約17万円。
電気関係では、計60万円程のオプションとなっています。
LEDキャンペーンを使えば坪3000円なので、我が家では10万強という安さです。
、、、かなりコストアップしてますね^^;
ちなみにこの見積もりから、無線アダプタ不採用(約2万削減)、間取り変更による照明器具削減、当初全てアドバンスシリーズとしていたコンセントをコスモシリーズスクエアプレートに変更(約7万削減)といった具合に、コストカット予定です。
スマート化の必要性
今の生活を考えると、冒頭に記載した通り若干のスマートホーム化はしていますが、結局は普通にスイッチを使って生活しています。
通常スイッチであれば3路でも4路でも可能ですので、スイッチ設置場所を少し増やし、各所のスイッチ数は、せめて2プレート分(6スイッチ)程度に収まるように調整すれば、特に支障無く暮らせるだろうと思います。
ですので、多額のイニシャルコスト+将来のメンテナンスコストをかけてまでスマートホーム化にこだわる必要が有るのか、、、
コロナで着手承諾が伸びていますので、最終決定までもう少し考えたいと思います。
今回は紹介しませんでしたが、PanasonicはLINK STYLE LEDというBluetoothで操作可能な照明も販売しています。
まだまだ照明種類が少ないため今回は候補に上がりませんでしたが、今後ますますスマートホーム化を考える人が増えてくるでしょうから、照明商品もどんどん使いやすくなっていくんでしょうね。
将来的にはLDKにも対応可能なセンサースイッチも出てくるかもしれませんね。
(今の時点では、反応範囲等で使い勝手がイマイチだろうと思います)
ちなみに私の営業担当と設計士はリンクモデルが初めてということで、型番等含めて自分で簡単なメモを作って依頼しました。
ライコンverや通常スイッチverも作っていましたが、リンクモデルverは3路以上が殆ど無いので比較的分かりやすくなりますね。
スイッチの構成が分かりやすいのは住んだ後もメリットになりそうです。
今のプランは少し変わっていますが、依頼メモはこんな感じです。
採用したい時は施主側からの提案が必要かと思います。
LDKのスイッチに困ったら、アドバンスシリーズのリンクモデル、良さそうですよ。
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