一次外構工事の費用詳細

はじめに

オプション紹介シリーズの途中ですが、今回は我が家の一次外構費用について紹介します。

先日一条工務店と着手承諾した際、営業さんから『一次外構工事を進めてもらうので外構屋と契約しといてくださいね』と言われていました。その後、一条工務店の提携外構屋さんとやり取りがあって、数日前に契約締結が済んでいます。外構屋さんとは着手承諾前から何度か打ち合わせを行っていますのでスムーズに進みました。

今日早速、外構屋さんから連絡がありまして、早くも明日から工事に入るとのことです。

ということで、今回は一条工務店の提携外構屋との契約内容、特に価格面が適正なのかという点について確認してみたいと思います。

一次外構業者の選定

我が家は一次外構の業者を、一条工務店の提携業者さんに決定しました。2次外構も今のところ同じ業者さんに依頼する予定です。
理由は幾つかありますが、一番大きかったのは、他の地場ハウスメーカーとの検討を進めていた中で、そのハウスメーカーが『うちが依頼する外構業者は信用できる一社だけ』と豪語していて、その業者さんが一条工務店の提携業者にもなっていたことでした。一条工務店だけではなくて、他社も薦める業者さんということで、信用できそうな感じでした。また、実際に会って打ち合わせを進める中でも、仕事が出来そうな営業さんが担当になってくれて、素敵な外構実例もあって、良い印象でした。2次外構の見積りは早々に貰っていて内容をチェックしていましたが、価格設定も良心的でした(楽天等のネット価格とほぼ同額)。
2次外構の見積書を見て、その外構屋さんには『相見積も取らず貴社に決めるので、価格も頑張ってほしい』と伝えています。それもあって、早くから腰を据えて外構の打合せを進めることができました。ここは利点だったように思います。
実際に我が家は、外構関係の相見積は取っていません。提携外の安い業者を選定して何かと手間を掛けたくないという思いも有ったからです。

さてそれでは、相見積という権利を放棄した我が家の一次外構費用について、相場との比較を含めて詳細を確認していきたいと思います。

一次外構費用(総額)

  • 仮設工事       41,000円
  • 組積工事       29,040円 
  • 土工事及び基礎工事 287,870円
  • 現場管理費       10,000円
  • 諸経費        32,090円
  • 税抜き合計     400,000円
  • 税込み合計     440,000円

合計で44万円となりました。当初予定ではもう少し安かったんですが、検討途中で駐車場と道路のレベルを揃える(土地を低く削って深基礎とする)選択をしましたので、土工事関係費用が増えています。

これから一次外構工事を検討する方が比較検討しやすいように、一項目ずつ分解して詳細を紹介していきます。

仮設工事 41,000円

水盛遣方 一式 8,000円
「みずもりやりかた」と読むらしいです。なんでも、工事に入るにあたり水平を出すための作業みたいです。

清掃・後片付け 一式 10,000円
これ、わざわざ項目作って価格を追加するようなことなんでしょうか笑。まぁあまり高くないのでいいんですが。

水タンク発電機 一式 23,000円
発電機のレンタル料ということでしょうか。

いずれの項目もあまり比較しにくい内容です。相場と比べてどうかなーとネットを調べていると、ネット上で目安の価格を示している外構業者さんもいるようです。
google検索上位に引っ掛かった業者さんのサイトを、参考までリンクを貼らせていただきます。

https://www.ext-web.com/contents/comments/cat55/
こういう明朗会計な業者さんはいい仕事をしてくれそうな気がしますね。

こちらの業者さんでは水盛遣方15,000円~、養生清掃片付け12,000円~と設定されています。発電機は特に記載が有りませんので比較できませんが、我が家のコストは相場と比べて高くはなさそうです。

組積工事 29,040円

組積工事(そせきこうじ)は、ブロックを積む工事のことのようです。

コンクリートブロック積み 4.4㎡×単価6,600円=29,040円
上記リンクの外構業者さんは㎡単価6,500円~とされています。ブロックの種類や配筋方法等によって価格設定が異なると思いますので、比較のためには詳細な工事方法の把握が必要ですね。我が家の場合、素地CB3段積みということだけで、ブロックの種類等の詳細までは指定していません。

我が家は隣地所有者との土地分筆の際、隣地所有者の負担で当方敷地内に一部コンクリートブロックを積んでもらっています(仲介不動産屋の提案で当初からその条件でした)。その際は少し心配だったのでブロックの種類や配筋方法等について指定させてもらいました。その辺の詳細はまた改めて紹介したいと思います。

別の業者さんのサイトではC種ブロック3段積みで㎡単価11,300円~と設定されていました。
いずれにしても、概ね相場程度の価格設定と言えそうです。

土工事及び基礎工事 287,870円

今回の一次外構工事のメイン項目です。早速詳細を見ていきましょう。

すきとり 25.5㎥×単価8,400円=214,200円
上の式の「かけられる値」は㎡(平方メートル)ではなく㎥(立方メートル)です。面積(平方メートル)ではなく、すきとった土の量(立方メートル)で価格を算出するという方法が業界の通例みたいです。
見積書の中にはこんな記載が有ります。
『t-190 4t車 111.6㎡×0.19×1.2』
t-190というのはネットで検索すると、すきとる土の厚みを示しているようです。この場合は、表面から19㎝を削りますよーという内容です。
4t車というのは、そのままトラックの4t車を使って運搬しますよーということですね。4t車のレンタル料も含まれますよーという意思表示でもありそうです。
111.6㎡×0.19×1.2という計算は、すきとる土の量を算出する式です。111.6㎡はすきとる土地の面積、0.19はすきとる土の厚み、1.2というのはすきとった際に土が空気を含んで量が増える変化率を表すようです。

土量の変化率は補助事業等で使うべき指標が示されているようです。
施工パッケージ型積算基準 – 国土交通省

施工範囲111.6㎡の根拠は外構屋さんに貰った図面に記載されていました。青く塗られた部分が111.6㎡ということのようです。

一条工務店の図面上の『施工面積』は117.18㎡ですので若干の誤差が有りますね。提携外構屋さんの範囲には玄関ポーチの一部が含まれていなかったりしていますので、この辺はある程度適当なんだろうと思います。

さて、作業量25.5㎥の積算根拠が分かったところで、肝心の単価がどうか見ていきます。
再度、先ほどのリンク先を見てみますと、漉き取り(t=100mm)600円/㎥残土処分費7,000円/㎥=7,600円/㎥という目安が示されています。他にも検索してみましたが、計算方法がバラバラで、重機回送費を別途計上していたりと、なかなか比較が難しい印象です。また、比較が難しい原因としては、残土処分費は地域の処分場の受入れ価格と処分場までの距離にも大きく左右されるため、地域によって差が大きいという事情も有るようです。
色々なサイトを巡回して調べてみた感覚では、我が家の8,400円/㎥という単価は、安いとは言えないもののさほど高くもない、有りうる範囲内といったところかと思われます。
本当はここを安くして貰いたいところですが、我が家の一次外構工事は、工事範囲全てを19㎝漉き取るわけではなく、実際は駐車場部分を1m近く漉き取って貰うこととなります。その辺の実情は契約内容に反映されていませんので、まぁこんなものかなという感想です。

整地工 80.2㎡×単価600円=48,120円
上の画像のピンク色の部分のようです。家が建たないエリアですので、深く漉き取る必要はありません。整地のみ行うということで、この価格のようです。
相場的にはどうでしょうか。先のリンク先には記載が無いので検索してみると、400~600円/㎡程度と出てきます。ちょこちょこと若干高めの施工費を取られているような気もしますが笑、標準的な相場の範囲内ということですね。

コンクリート基礎工事 7.3m×単価3,500円=25,550円
これは何だろう。契約前に確認していませんでした笑。
家の土台となる所謂「基礎工事」は、提携外構屋の一次外構工事ではなく、一条工務店の建築工事の中で(委託先業者が)対応しますので、それ以外の基礎工事ということだろうと思われます。コンクリートブロック積みの関係かなと思いきや、コンクリートブロック積みの施工範囲(4.4m)とは異なります。
見積書には『w-300』(幅が30㎝?)という謎の記載が有りますが、どなたか詳しい方、教えてください笑。

2020.8.4追記
コンクリート基礎工事は、コンクリートブロックを積む際の基礎工事費用でした。ブロック積みの施工範囲4.4㎡(記事中では4.4mと誤解していました^^;)に対し、こちらは施工する距離として、『7.3m』という表記となっていました。長さ7.3m×幅30cmで基礎を作るという作業です。

現場管理費 10,000円

現場管理に必要な人件費等でしょうか。必要な費用なんだろうと思います。
検索してみると「施工費の5%」といった記載が見つかります。現場管理費を除いたここまでの費用は合計357千円ですので、この5%とすれば17千円。
まぁこんなもんなんでしょうね。

諸経費 32,090円

先ほどからお世話になっているリンク先を再び参照しますと(勝手に比較対象としてしまい誠に恐縮です)、『7%計上』と有ります。他にも検索してみると、施工費の6~8%という目安が示されています。
先ほどと同様の考え方で、現場管理費と諸経費を除いたここまでの費用は合計357千円ですので、この7%とすれば25千円。我が家の場合、平均より若干高そうです。
一次外構の総額で40万円となっていますので、穿った見方をすれば、諸経費を若干上乗せして端数を調整した感が有りますね笑。

一次外構費用のまとめ

ここまで、細かく費用の詳細を見てきました。我が家の場合、『若干高めな気もするけど概ね相場の範囲内』という印象でした。
一条工務店の提携外構屋さんということで、外部業者に依頼するより楽ですので、この位の価格設定であれば、全然許容範囲です。というか、提携ということで一条工務店側に幾ばくかのマージンを払うのだとすれば、もうちょっと取ってもいいんじゃないかという気すらします。

皆さんも家づくりを進める中で一次外構費用の見積りが出た際は、我が家の見積と比較して、価格交渉の参考とされてください!

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