一条工務店の基礎作り ~配筋検査立会い①~

はじめに

一条工務店の『グランセゾン』を2020年6月に着手承諾した”たんどり”です。

昨日(日付が回っていたので正確には今日^^;)の記事で、基礎工事の進捗と配筋検査に向けたチェックリストを紹介しましたが、いよいよ本日、基礎工事の配筋検査に立ち会ってまいりました。台風襲来前の怪しい天候でしたが、風が強かった程度で、検査は問題なく実施できました。

基礎工事は家の『基礎』を作る工事ですので、文字通り家づくりの『基礎』であり、基礎を疎かにするとその後の建て方にも大きく影響してきます。基礎工事の中でも特に重要な配筋検査に、タイミングよく立ち会いができて非常にラッキーでした^^

結論から言うと、配筋検査は特に大きな問題なく、無事終了しています^^

今回は、配筋検査の状況と、前回記事で紹介したチェックリストの内容について少し細かく紹介していきたいと思います。

配筋検査当日の流れ

当日は現地に11時集合としました。検査を行うのは一条工務店の現場監督さん1名です(あくまでも私はおまけです)。基礎業者さんは、昨日までの作業で一段落ということで、不在でした。

現地には30分前に到着したのですが、既に監督さんは現場で検査を開始していました。基礎の配置については、すでに確認済みの状況でした。

基礎の配置の確認は、図面を見ながら建物外周の各辺対角線をメジャーで計測し、図面とのズレが無いか確認していたようでした。

現場には水道業者さんも来ていて、これから水道の配管をセットするところでした。このため、この日は配管スリーブ周りについては検査を行っていません。検査当日に水道業者さんが配管をセットし、明日の午前中に基礎業者さんが配管周りの補強筋を入れて、検査結果で必要な修正が有ればその修正を行ったのち、午後からコンクリ打設という工事スケジュールです。コンクリ打設前の最終の配筋状況については、現地確認までは実施せず、写真により後からチェックを行うとのことでした。

また検査の途中で『住まい給付金』を受けるための外部検査員の方も来られ、手際よく検査を終えて、帰っていきました。時間的には20分くらいだったかと思います。鉄筋のサイズやかぶり厚を測っているようでした。外部検査員は一条工務店さんが全国的に委託契約している外部機関の方だったようです。

『対象となる新築住宅とは』
工中等に第三者の現場検査をうけ一定の品質が確認される以下の1~3のいずれかに該当する住宅。
・住宅瑕疵担保責任保険(建設業許可を有さないものが加入する住宅瑕疵担保責任任意保険を含む)へ加入した住宅
・建設住宅性能表示を利用する住宅
・住宅瑕疵担保責任保険法人により保険と同等の検査が実施された住宅

住まい給付金(国土交通省)

私が到着した後は、私が現場監督さんに質問をしながら、一緒に配筋状況を確認していきました。私が質問をし終えた後は、監督さんが一人で必要な項目をチェックされていました。

所要時間は2時間弱でした。監督さんが一人で検査していたら多分1時間もかからないのかもしれません笑。忙しい中でも嫌な顔をせず、私の素人質問に対応いただき、現場監督さんには感謝しています。

監督さんに、こういう立ち会いをする施主さんは多いのか聞いてみましたが、『立ち会いをする方は殆どいない』とのことでした。建物の建設が進んでくると気になって見に来られる方が多いようで、基礎現場はあまり人気が無いようです。一条工務店さんは基礎に定評のあるハウスメーカーですので、『安心して任せてくれている施主さんが多いのかもしれない』という話もされていました^^;

それでは、昨日作成した配筋検査のチェックリストに沿って、我が家の検査結果を報告していきたいと思います。

配筋検査の結果

『配筋検査の結果』と書いてはいますが、あくまでも素人目線で私が確認した確認方法と確認結果です。監督さんは監督さんの目線で別途検査をされていますので、その点ご了承ください。

鉄筋の太さは図面通りか

基礎図面(標準断面図)

一部の配筋について太さをメジャーで確認しました。全ての配筋太さをチェックするのは困難ですので、残りは目視で適当に確認しました。

鉄筋がごちゃごちゃしてますが、いい写真が無く・・・

立上げ部の上下の鉄筋はD16(16mm)立上げ部の縦の鉄筋はD10(10mm)基礎底部の鉄筋はD13(13mm)といったイメージです。画像を見ただけでも太い・細いは何となく分かると思います。一か所の太さを計測しておいて、後は全体を眺めれば太さは概ね分かるかと思います。

一条工務店さんの場合、配筋もコーナー部等は組みあがった状態で現場へ配送されますので、基本的に間違いが起こりにくくなっています。

ぱっと見た感じ、配筋の太さに間違いは無さそうでした。

鉄筋のマス目のサイズは20㎝四方か

先ほどの基礎図面中に『@200』という記載が有りますが、底部の鉄筋は縦横20cmピッチで配筋されます。

先日撮影した画像のため、一部未配筋

1マスのサイズは先日既に計測済みです。上の画像は立上げ部の上端で計測していますが、底部も同じピッチで正方形になっていることを確認しました。

上の画像は検査当日の状態ですが、底部は奇麗なマス目になっています。20cm四方でOKでした。

鉄筋の定着長さ・継手長さは2.5マス程度取られているか

この項目は、鉄筋同士を繋ぐ場合、鉄筋同士の重ね代を確保しましょうということです。重ねる長さは『40D』というルールになっていて、D16の鉄筋であれば16mm×40=640mm、D10の鉄筋であれば10mm×40=400mmの鉄筋が重なる部分を確保する必要があります。
この規定は、地震等により基礎同士が引き離される力が加わった場合、鉄筋の継ぎ目から繋がりが弱まってしまうことで、基礎同士が離れてしまう(基礎が崩壊する)ことを防ぐための規定かと思います。

見出しに2.5マス程度と書いていますが、正確にはD16鉄筋の場合、3マス(200mm×3=600mm)+40mmの重なりを確保する必要が有ります。

D16は3マスずつ継ぎ手長さが取られています

上の画像の通り、D16の継ぎ目は3マス程度の重なりが確認できましたが、細かいところはもう面倒になってしまい、正直あまり気にしませんでした笑。むしろ、定着長さと継ぎ手長さにこだわるあまり、配筋が密集してしまうことの方が気になりました^^;
配筋の密集については次の項目で紹介します。

鉄筋が3本以上結束されている箇所が無いか

鉄筋の結束は基本的には2本までとされています。3本以上を結束する場合は要検討、ということらしいです。『要検討』の内容が気になりますが、詳細までは調べていません^^;
3本以上まとめると基礎コンクリが鉄筋の周りに行き渡らず、抜けやすくなってしまうという事なんだろうと思います。

よく数えると5本!

我が家の場合、3本どころか平気で4本程度の鉄筋が密集していました。上の画像では5本まとめてありますね笑。ただ、上で書いたように、抜けやすくなるか否かという点では、重なり方が縦一列に重なっていますので、基礎コンクリへの定着という意味では、大きな問題ではないのかなと勝手に思っています(あくまでも素人の考えです)。

監督さんに確認したところ、3本で要検討とは言われるものの、一条工務店さんの基礎コンクリは3・4階建てのアパートが建てられるレベルの強度で作っているので問題無いという見解でした。何となく綺麗に腑に落ちない感じも有りますが笑、まぁいいかと了解しておきました。

下スペーサーは5マスに一つ間隔で置かれているか

底盤のかぶり厚を確保するためのスペーサーです。一条工務店では底盤用のスペーサーもプラスチック製の独自スペーサーを使用しています。以前は石等のコンクリ同等以上の硬さのスペーサーを使用することとなっていたようですが、現在はプラスチック製のスペーサーの使用も認められているようです。

一条工務店さんの基礎スペーサー。定着しやすい有孔型。

このスペーサーの高さは10cmですので、底盤の水平が取られている場合、スペーサーが入っていれば基礎コンクリ底盤のかぶり厚10cmが確保されていることが分かります。建築基準法での規定は6cm以上ですので、強度的には充分です。

上の画像の通り、スペーサーが5マス間隔赤い○)で設置されていました。ちなみに横の青い○の所にスペーサーが転がっていますが、後で監督さんが直していました^^;

底部かぶり厚6cmが確保されているか(配筋のはみ出しが無いか)

これも上とほぼ同じ話です。スペーサーにより底から10cm底上げされているのは目で簡単に確認出来ます。ただ、スペーサーで底上げされていても、配筋等が斜めになっていたりすると、かぶり厚6cmの最低基準が確保出来ない可能性が有ります。

これは目視で細かく見ていくしか有りません。私も気を付けて確認してみましたが、そのようなはみ出しは確認出来ませんでした。底盤のかぶり厚は大丈夫そうです。

基礎底盤スペーサーが型枠に接していても問題無い?

これは現場で疑問に思った点です。鉄筋のかぶり厚の確保は巷で言われていますが、スペーサーについては、かぶり厚の確保は不要なんでしょうか

一部のスペーサーはこんな位置に設置されていました。

型枠に接しているどころか、型枠の下に入り込んでいます。コンクリは型枠の位置まで流し込まれますので、型枠を外したらスペーサーが基礎コンクリから飛び出しているような格好になりそうです。

監督さんに確認したところ、このスペーサーは基礎の底ですので、多少はみ出した所で問題無いようでした。何故か、底盤の上立上げ部の底の間からはみ出すような勘違いをしていたので焦りましたが、良く考えるとこれから底盤を打つので、出たとしても底盤の底ですね。土に隠れてしまう部分です。

とは言えヒビ割れ等を考えると、なるべくはみ出さない方が良さそうな気がしたので、監督さんにお願いして、はみ出しそうな外側のスペーサーを全て少し内側にずらして貰いました。細かい施主ですみません^^;

配筋検査、一旦まとめ

もう少し続きますので、今回は一旦ここで切らせていただきます。

次回は残りのチェック項目と配筋検査のまとめを書きたいと思います。

それではまた次回、お会いしましょう^^

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